躁うつ病 ヘルプマーク、ヘルプカードとは

ヘルプマークとヘルプカード

イッシキ

きなこさんはヘルプマークヘルプカードって知っているかな?


きなこ

名前くらいしか知りませんけど、助けてくださいってことを伝えるカードなのでは?


イッシキ

そうだね。
そのとおり。


きなこ

そのまんまじゃないですか。


イッシキ

じゃあどういうときに使うのがヘルプカードで、どういうときに使うのがヘルプマークなのかはわかる?


きなこ

違いがあるんですか?
うーん。
わかりませんね。
まあお利口な私にだってたまにはわからないことくらいあります。


イッシキ

ヘルプマークは平時から周りに助けを求めるもの。
ヘルプカードはいざという時に周りに助けを求めるものだね。


きなこ

平時か、非常時かということですか?


イッシキ

そう。
じゃあ一つずつ見ていこうか。

ヘルプマークとは

イッシキ

上でも言ったとおりヘルプマークは平時から周りに助けを求めるもの
だからこれを付けている人は、だいたいカバンとかに付けているよ。


きなこ

平時の間ずっとですか?
なんか妙な感じがしますね。
助けてほしいなら助けてくれって言えばいいじゃないですか?


イッシキ

それをなかなか言えないのが日本人なんだよね。
例えば電車なんかで脚にギプスを巻いているとかだったら席をゆずらないといけないとわかるけど、パニック発作が起こる人だったらどうだろう?
誰が見てもわからないよね?


きなこ

たしかにそうですね。


イッシキ

そうやって見えないところに障害を抱えている人が、見えないところに障害があるということを周りに知らせるためのマークが、ヘルプマークと言うんだ。


きなこ

マタニティマークにも似てますね。
妊婦さんが持っているやつ。
さすがにお腹が大きかったら、関取じゃなくて妊婦さんだとわかってもらえると思いますけど、妊娠したばっかりのときはわかりませんしね。


イッシキ

そうだね。
それもヘルプカードを持っていれば同じような効力を持つよ。
あとは義足であるとか、人工関節を使用しているとか、体の内部に障害を持っているとか。
とにかく見えないところに障害があれば、ヘルプカードを持つといい。
もちろん精神疾患でもそうだよ。


きなこ

なんだかずっと「助けてください」って言い続けてるみたいで、すこし気が引けますね。


イッシキ

実際助けを必要としてるわけだからね。
おおごとになってから周りを巻き込んで大慌てするより遥かにいいと思うよ。
そもそも、そうやってなかなか助けを求められない人のためのものだからね。


きなこ

それで、それはどこで売ってるんですか?


イッシキ

売ってないよ。
無料でもらえるよ。
配布しているのは主に以下のようなところだね。

ヘルプマーク配布所
  • 鉄道会社の窓口
  • 市役所の福祉課
  • 区役所の福祉課
  • 保健センター
  • 身体・知的障害者センター
  • 児童相談所
  • 大手薬局

きなこ

福祉関係のところだけかと思ったら、鉄道会社とか薬局も配布しているんですね。


イッシキ

そう。
だから買う必要はないからね。
ヘルプマークが必要だとおもったら、普通にもらいにいけばいい。
郵送で受け取ることも可能だよ。

ヘルプカードとは

イッシキ

これに対してヘルプカードは「いざというときに周りに助けを求めるもの」と言ったよね。


きなこ

そうでしたね。
で、いざというときって具体的にはどういうときなんですか?


イッシキ

簡単な例だと災害かな。


きなこ

たしかに、いざすぎるときですね


イッシキ

いざすぎるって斬新な日本語だね。
ヘルプカードには、ヘルプマークと違って自分の個人情報が書かれているんだよ。

ヘルプカードの項目
  • 名前
  • 住所
  • 年齢
  • 生年月日
  • 連絡先
  • できないこと、できること
  • 手伝ってほしいこと
  • 病名、障害名
  • かかりつけの機関
  • 主治医
  • 使っている薬

イッシキ

とくに薬については自分で覚えていればいいんだけど、覚えていなければ普段から使っている薬がわからなくて、持病が悪化したりしてしまうよね。
だからヘルプカードを見せて、自分が飲んでいた薬なんかを受け取るんだよ。
ただし見て分かる通り、自分の個人情報を完全に書き記しているから、取り扱いには注意が必要だね。


きなこ

なるほど。
でもそれってお薬手帳でもいいんじゃないですか?
あれも「災害時などにちゃんと自分の薬がわかるように携帯しておいてください」って書かれてますよ?


イッシキ

まあたしかにそうなんだけどね。
でもお薬手帳よりは持ち運びが便利なんだよ。
財布のカード入れの部分に入れることができる。


きなこ

なるほど。
お薬手帳って結構微妙な大きさですもんね。


きなこ

で、このヘルプカードも役所とかでもらえるんですか?


イッシキ

それが実はそう簡単には行かない。
ヘルプマークはほぼすべての都道府県で手に入るんだけど、ヘルプカードは導入していないところも多い。


きなこ

え!?
じゃあどうすればいいんですか?
やっぱり買うんですか?


イッシキ

自分で作れるよ。


きなこ

自分で作っていいんですか?
なんか違法なイメージもありますけど。


イッシキ

自分の情報を他者に見せるためだけのものだからね。
規制はないよ。


きなこ

なるほど。
でもどうやって作ればいいんですか?
上に挙げた項目をずらずら書きならべるだけじゃ見にくくありません?


イッシキ

調べてみたんだけど、いくつかの市役所なんかではヘルプカードのテンプレートがPDFファイルでダウンロードできるようになっているよ。
例えば石巻市とかね。
https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10402000/0005/20150615152028.html


きなこ

え?これ他所の人間が勝手にダウンロードして使ってもいいんですか?
著作権とかは?


イッシキ

直接石巻市に電話して聞いたけど、問題ないみたいだよ。
ついでにいうと、他府県から郵送で申込書を送っても、カードは送られてくるんだって。


きなこ

他の県とか市の役所でも同じようにしてくれるんですか?


イッシキ

それはわからないね。
どうしてもその地方のヘルプカードがほしいというのであれば、念の為先に役所の福祉課に電話したほうがいいね。

最後に

イッシキ

今日はヘルプマークとヘルプカードについてのお話をしたわけだけど、まだ正しい意味では浸透していないところもあるね。


きなこ

ヘルプカードを持ってるだけで笑われた、なんてひどい話も聞いたことがあります。


イッシキ

病気や怪我、女性に限れば妊娠は多くの人が経験することなのにね。
ともあれ、きなこさんもヘルプマークやヘルプカードを見かけたら、その人に協力してあげてね。


きなこ

わかりました。
大丈夫です。
私、人助けが三度のご飯より大好きなんです。
イッシキさんと違って、ちゃんと助けますよ!