サウナはうつ病に効果があるそうです。
慶応義塾大学医学部特任助教 加藤容崇著「医者が教え議論るサウナの教科書」によると、うつ病患者の実験結果が紹介されており、うつ症状が改善した実例が述べられています。ただし、被験者1人ですが。。。本書籍では、被験者1人では科学的議論はできないとして、ほかの論文を引用しています。
サウナは、マイルドなうつ病の人に効果がある
引用 Repeated Thermal Therapy Diminishes Appetite Loss and Subjective Complaints in Mildly Depressed Patients,Psychosomatic Medicine,2015
そして、著者なりの見解として、書籍では次のように述べてあります。
うつ病の治療法としてメジャーなのは、薬を服用することだと思います。しかし、薬による治癒率は、残念ながらそれほど高くはなく、驚くべきことに効果が高いといわれている方法は、「ECT(電気けいれん療法)」という、電気ショックを与える方法です。最初に筋弛緩剤を打って、筋肉が過剰に収縮しないように準備をしてから、頭部にバーンと電気を流す。電気刺激により、脳内に治療的影響を与えて効果を得るというものです。高い効果を発揮しますが、記憶喪失が起こったり患者さんへの負担が大きく、通常は他の治療が効かない場合か、重症のうつ病の人に限られます。だから基本的にはできません。もう少し手軽な方法として、外から脳を磁気で刺激する治療法もありますが、効果が少し下がります。
こうした、電気や磁気による「刺激」は、サウナに通じるものがあると思います。サウナ室で「熱い!」となり、水風呂で「冷たい!」となる。脳が混乱して、活動が盛んになる。だから、サウナはマイルドな電気刺激に近い、刺激療法となりえるのかもしれません。
引用:加藤容崇著「医者が教え議論るサウナの教科書」、2020
私は、この書籍を偶然書店で見つけ、さっそく実践してみました。
サウナは毎日入るのがよいとのことですが、毎日では出費が気になるところでした。安価なサウナはないかなと、書籍で「サウナイキタイ」というサイトが掲載されていたため、調べてみました。すると、近所にサウナ完備のジムがあり、月約7,000円で利用できるとのこと。ちょうど、スイミングもしたかったためさっそく入会、利用を開始しました。書籍で紹介されている、サウナで最強効果を出すための正しい入り方は次の通りです。
■サウナの正しい入り方
- サウナ→水風呂→外気浴がワンセット
- 基本は3~4セット
- 各セットの間に体を洗ったり、入浴をしたりして、自由にプログラムを組んでOK
- セットの途中に行動を追加するのはNG
- 水風呂→外気浴の移動は速やかに行う
- 最終セットは「サウナ」→「水風呂(10秒程度)」→「外気浴せずに水シャワー」
- セットとセットの間に水分を補給する
■サウナ室での過ごし方
〈前処理〉
- 身を清める(サウナに入る前に体や髪を洗う)
- 冬→2分全身浴
- 夏→水シャワーで体を冷やす(サウナに入った時に「気持ちがいい」と思える状態にしておく)
〈入り方〉
- なるべくヒーターから遠い場所に座る
- 上の段ほど熱いので、初心者は下段がベター
- あぐらor体育座りをする(周囲に十分なスペースがある場合)
- ロウリュを行う際は一声かけて、少量ずつ
〈出る目安〉
- 脈が平常時の2倍になったら(軽いジョギングをした程度)
- 背中の真ん中が温まったら
- 汗の量で判断してはいけない
■水風呂での過ごし方
〈入り方〉
- 大きく息を吸った後、吐きながら入る
- 「気持ちいい~」と言いながら入ると心臓への負担が減り、免疫力も上がる
- 冷たいのが苦手な人は両手を水から出す
- 水風呂の温度は16~17度が最適
- それ以下の場合→入る時間を短くする/掛水をして体を慣らす
- それ以上の場合→炭酸水を飲む
- 体勢は浮遊がベスト
- 水流が静かなところで過ごす
〈出る目安〉
- 脈が平常時に戻ったら
- 軌道がスースーしたら
■外気浴での過ごし方
〈やり方〉
- 水風呂から出たら手早く体をタオルで拭く
- 真正「ととのい」タイムは約2分。速やかに移動する
- 横になるorととのいイスに座る
- 起立はNG
- 外気浴スペースがない、遠すぎる場合は、脱衣所の扇風機前で行う。
〈終える目安〉
- 5~10分程度
- 足の末端が少し冷たく感じたら
引用:加藤容崇著「医者が教え議論るサウナの教科書」、2020
利用して感じていることは、「幸福感」です。とくに、外気浴の時になんともいえない、幸せを実感しています。また、ジムから帰宅するときに感じる「清涼感」もたまりません。
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