躁うつから立ち直るためには③ セカンドオピニオンを受けよう



きなこ

そして私は人を信じることの尊さを説明しました。


イッシキ

初っ端からいきなり嘘とは。
今日も通常運転でなによりだよ。
まあ読んでもらえばわかるとおもうけど、「疑え」というより「ちゃんと患者の立場から医者を観察しよう」という話をしたんだよ。
さて、今回はそれで「この医者は自分には合わないな」と思ったときに取るべき行動について説明するよ。


きなこ

はい。お願いします。


イッシキ

医者が自分に合わないと思ったら転院をすればいいんだけど、やっぱり何度も転院して自分に合った精神科を探すより、予め自分に合いそうなところを探してからそこに転院するほうが良いよね。


きなこ

探さないで次々転院していったら、労力はかからないかもしれませんけど時間はかかりますね。


イッシキ

そうだね。
その精神科が自分に合っているかを判断するだけでも数ヶ月はかかると思うしね。
まあ「これは合わない」と思ったら、そこまでかけずにさっさと転院してしまうのが良いと思うけど。


きなこ

それで、予め自分に合いそうなところを探すためにセカンドオピニオンを受けよう、って話になるんですね?


イッシキ

そのとおり。


きなこ

私くらい賢いと、そういう話の流れから先に言いたいことがわかってしまうんです。
褒めてくれていいですよ?


イッシキ

うん、すごいね(棒)。
さて、じゃあどうやってセカンドオピニオンを受けるのか、ということなんだけど、これは「セカンドオピニオンをやってます」という精神科を探しせばいい。
ただしセカンドオピニオンを受けるためには、現在通院している医者の紹介状が必要になるんだ。


きなこ

え?それってかなり厳しいんじゃないですか?
セカンドオピニオンのために紹介状を書いてくださいなんて言ったら「ワシのことが信用できんのか!?」って怒られたりしません?
私、正直に「信用できません」って言える自信ないですよ?


イッシキ

言わなくていいよ。
でもそうなんだよね。
他の医者の意見を聞くということは、現在かかっている医者のいうことを疑っている証拠だから頼みづらい、という人は結構いる。


きなこ

ですよね。
私みたいな引っ込み思案な人じゃなくてもそうだと思います。


イッシキ

でもそんなことを考える必要はないんだよ。
普通の医者なら普通に書いてくれるから。
そんなことで気を悪くする医者は居ないよ。
気を悪くする理由がないから。


きなこ

そうなんですか?
信用されてない、と思われたりしませんか?


イッシキ

もし君が医者の立場ならどうだろう?
患者さんが「他のお医者さんの意見も聞いてみたいんです」と言われて気を悪くする?
「そうだね。他の意見も聞いてみるといい」と思わない?


きなこ

どうでしょう・・・。
でもお利口である私でも、自分を完全無欠だとまでは思えませんしねえ。
他の意見も大事、という立場になるかもですね。


イッシキ

だろう?
僕も「自分の意見だけが完璧で、他の医者の意見など聞く意味はない」なんて考えている医者なんて居ないと思うよ。
もしそんな医者が居たら、絶対に信用しちゃいけない。


きなこ

なるほど。
わかりました。


イッシキ

あ、ちなみに紹介状には、セカンドオピニオンを受ける病院名を書いてもらう必要があるから、診断書をもらう前にセカンドオピニオンを受ける病院は決めておく必要があるからね。
そこは注意してね。


きなこ

だとすれば、まず病院に問い合わせてセカンドオピニオンを受けられるかを聞いてからですね。
じゃないとせっかく書いた紹介状も無駄になってしまいます。


イッシキ

そうだね。
医者に余計な手間をかけさせてはいけないよね。


きなこ

いえ、それはどうでもいいんですけど、紹介状代が無駄になるのがもったいないな、って。


イッシキ

・・・・・そうだね。
流れをまとめるよ。

①セカンドオピニオンを受けられる病院を探す
②病院に直接電話などをして、セカンドオピニオンを実際に受けられるか確認する
③担当の精神科医に紹介状を書いてもらう
④セカンドオピニオンを受ける病院に持っていく


きなこ

これだけでセカンドオピニオンは受けられるんですね。


イッシキ

これだけ、とは言ってもやっぱり手間と時間はかかるからね。
うつ状態で行うのはなかなか難しいと思う。
狙い目、というのも変な言い方だけど、行動に移すなら躁状態のときがいいんじゃないかと思うよ。
僕もそうだったしね。


きなこ

動けるときに動く、というのが現実的ですもんね。
うつがひどいときって、お風呂にすら入れないと言いますからね。
そんな状態で行動するのは無理でしょう。
私が保証します。


イッシキ

さらに言うと「躁状態になったら動かなくてはいけない」と思うのもやめること。
うつのときに「やらなくてはならない」と思うのは、それだけで負担が大きいからね。


きなこ

「できるときにやろう」と考えることが良いということですね。


イッシキ

そう。
躁うつを経験しているならわかると思うけど、心配しなくても必ず活動的になる日は来るから。
焦らないように。
さて、次はセカンドオピニオンを受けたあと、セカンドオピニオンに沿った病院をどうやって探せばいいのかということについて説明するよ。


きなこ

探し方なんてそんなにあるもんですか?


イッシキ

完全に目新しいものばかりとは言えないかもしれないけど、「こういう探し方もあるんだ」ということがわかってもらえればと思うよ。
あと、探すときに気をつけないといけないところとかね。
じゃあ次回はそこのところを紹介していくよ。


おまけ

イッシキ

紹介状を書いてもらったときに見たんだけど、お医者さんからお医者さんへ宛てた書類て「◯◯先生 御机下」って書くんだね。
調べてみたら、「自分の手紙は机の下に置いてください」、つまり「自分の手紙は机の上の書類よりも段階を下げた優先順位で読んでください」というへりくだった言い方らしいよ。


きなこ

患者さんの紹介状という大切なものを机の下に置けなどとは感心できませんね。
私なら「御机上」と書きますよ。


イッシキ

社交辞令だよ。
誰かに手紙を送るときは「様」ってつけるだろう?
御机下と書いたからって、本当に優先順位を落とす人はいないよ。


きなこ

そうですか。
なら私も御机下と書かれた書類を受け取っても、机の下に置くのはやめておきますね。


イッシキ

ぜひそうしてくれると嬉しいよ。