躁うつから立ち直るためには④ 精神科の探し方



きなこ

そうでしたっけ?


イッシキ

うおおーい!!?
忘れたの!?
さすがに冗談だよね!?


きなこ

冗談に決まってるじゃないですか。
何を慌ててるんですか。
お利口な私が忘れるわけないじゃないですか。
ちゃんと今回は「セカンドオピニオンに沿った精神科の探し方を説明する」というところも覚えてますよ。


イッシキ

(ちゃんと覚えてる・・・まさか偽物??)。
そ、そうだね。
セカンドオピニオンを受けたはいいけど、セカンドオピニオンに沿った精神科をどうやって探せばいいのか、というところで躓くことも多いから、それらを探す方法をお話していこうと思うよ。
その前にひとつだけ注意点を。


きなこ

なんですか?


イッシキ

精神科を探す時は、極力妥協しないこと。
これからずっと通う精神科を見つけようとしているわけだからね。
ここで妥協してしまったら、結局は自分に合わないかもしれないところにずっと通い続けることになってしまうかもしれないし、そうなったらセカンドオピニオンの意味がなくなってしまう。


きなこ

なるほど。
確かにそうなったらこれまでの労力の意味がなくなってしまいますね。


イッシキ

うん。
だからセカンドオピニオンで「こういう治療が望ましい」と言われたら、その治療をやっている精神科を必ず探しあて、通院することが大事になる。


イッシキ

さて。
病院の探し方だけど、まずはインターネットで検索する。
これは基本だね。


きなこ

基本ですね。
改めて言うまでもなく、読者さんは実行していると思います。


イッシキ

でもインターネットだけではわからないこともある。
それは「どういう治療をしているのか」ということ。
ウェブサイトを開設している精神科では、きっちり記載しているところもあるんだけどね。
都市部じゃないところだとウェブサイト自体がない精神科が多いんだよ。
だからどういう治療をしているのかがわからない。


きなこ


じゃあどういう治療をしているかって、どうやって調べればいいんですか?


イッシキ

直接電話をする。
検索結果に出てきた全てのサイトに電話をかける。
そして自分が欲している治療をやっているかどうかを調べるんだ。
あと、せっかく検索して調べているわけだから、その精神科の評判も見ておくといい。
こんな感じで評価がされているから、これを参考にしよう。
ただしあくまで参考程度にね。
他の人に合っているから自分にも合っているとは限らないし、その逆もまた然りだから。


きなこ

片っ端から電話ですか。
ものすごく面倒くさそうですね。


イッシキ

面倒くさいね。
でも最初に言っただろう?
これから通院するところなんだから、妥協はしてはいけないって。
だからこういうところを面倒くさがらずやるようにしないとね。


きなこ

なるほど。
それはそうですね。
インターネットを使って探す方法はわかりました。
インターネット以外の方法って、どんなのがあるんですか?


イッシキ

うん。
次の方法は電話だね。
インターネットでの調査のときに「どういう治療をやっているのか」ということを問い合わせようという話をしたけど、こっちは最初からインターネットではなく電話を使って探そう、という意味。
といっても、精神科に直接かけるんじゃなくて、今度は市役所にかける。
市役所には生活支援をやっている課があるから、そこに問い合わせるんだ。


きなこ

市役所ってそんな風に利用することができるんですね。
結構意外です。
面倒な手続きをするためだけに存在する建物かと思っていました。


イッシキ

生活支援課には精神疾患がある人はよく訪れるからね。
どの病院でどういう治療を行っているか、ということは把握しているんだよ。
だからそこで、自分の求める治療を行っている精神科はどこなのかを尋ねるといい。


きなこ

それだと評判も一緒に訊くことができるかもしれませんね。


イッシキ

んー、そのへんは難しいかもしれないね。
「あそこのクリニックはやめといたほうがいい」なんて言いにくいだろうからね。
だから「どういう治療をやっているか」ということを訊くために問い合わせる、という心づもりのほうがいいと思う。


きなこ

なるほど。


イッシキ

そしてこの「役所に問い合わせる」という方法のいいところは、遠方のクリニックについても訊くことができるということなんだよ。


きなこ

どういうことですか?
近所の役所に電話したら、遠くの事情も知ることができるんですか?


イッシキ

ううん。そうじゃない。
遠方の役所に、その地域の事情を問い合わせることができる、という意味。
例えば市内や県内に、自分に合った精神科がない場合、探す範囲はその外まで広げる必要があるだろう?
そのときに、その地域の役所に問い合わせて、自分の探している治療をやっている精神科を教えてもらうことができるんだよ。


きなこ

ちょっと待ってください。
ということは市外、県外を探すってことですか?


イッシキ

近所に求める治療をやっている精神科がなければ、そういうことになるね。


きなこ

めちゃくちゃ面倒じゃないですか。
やってられませんよ、そんなの。


イッシキ

でもここでも思い出してほしい。
最初に「妥協はしないように」って言ったよね。


きなこ

言いましたけど・・・。


イッシキ

自分の病気を治すためだよ。
ここは踏ん張らないといけない。
別に一日二日で全部やれというわけじゃないし、鬱の期間に入ったらまた次の躁の期間を待てばいい。
とにかく妥協をしないことが大事なんだよ。


きなこ

でも遠くでいい精神科を見つけたとしても、これからその遠くまで毎週通わないといけないんですよね。


イッシキ

そこは担当医師と相談だね。
どうしても毎週、隔週がきついなら、一月に一回とかでもいいし。
自分に合わない精神科に毎週通うより、頻度を落としてでも自分に合うところに行ったほうがいいと思うよ。


きなこ

でも遠いとかなりハードル上がりません?
近かったら多少辛くても行こうって気になるとしても、遠いせいで行けなかったりとか。


イッシキ

確かにそれは難しい問題だけど、精神科側もそれは理解してるよ。
予約制なのにどうしてもその日行けなかったら連絡をして、そのときに予約させてくれるよ。


きなこ

そうですね。
行きもしないうちからあれこれ考えても仕方ないかもしれませんね。


イッシキ

そうそう。
行ってみたら思いの外自分に合ったところで、通院が苦痛じゃなくなるということもあるかもしれない。
案ずるより産むが易し。
まずはやれるところからやってみよう。